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桐箪笥タンスたんす販売削り直し修理のお話
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 桐箪笥の仕上げ方法については、とのこ仕上げが一般的で一番多く使用されていますが、それ以外にも桐たんすには、時代仕上げというものがあります。現在では、桐箪笥の表面に焼き色を付けて、桐箪笥を仕上げる方法を総称して「桐箪笥の時代仕上げ」と呼ぶことが多くなっています。桐箪笥の時代仕上げを行うことによる利点として、桐箪笥の表面を焼くことによって表面自体を硬くすることができることや、箪笥の日焼けなどの経年劣化による色の変化が少なくなることなどをあげることができます。

 他方で、桐箪笥の時代仕上げのデメリットとしては、桐箪笥の表面を焼くことによって、桐タンスが本来持っている機能でもある湿気に対する反応がかなり鈍くなることをあげることができます。また、桐箪笥に焼き色がある程度浸透してしまうことから、桐箪笥の削り直しなどのときには、焼き色が残ってしまっていることから、とのこ仕上げにすることはできないので、再度、桐箪笥は時代仕上げにしなければならないことなどが挙げられます。つまり、桐たんすのとのこ仕上げからは時代仕上げにすることはできますが、その逆はできなくなってしまうということです。

 桐箪笥の製造販売側からすると、見た目からは桐箪笥を新品から修理した部分が判別ができにくいことや元々の桐箪笥の良し悪しがわかりにくくなってしまうことから、箪笥屋によっては、削り直しなどのリフォーム修理時においては時代仕上げを勧める箪笥屋もあります。

 こうしたことから、これまでは新しい桐箪笥には時代仕上げを行うことはほとんどありませんでしたが、桐箪笥の削り直しの修理時に多い仕上げ方法といえます。しかし、最近では、購入者の求めに応じて新品の時から桐箪笥を時代仕上げにする場合もあれば、桐箪笥の販売業者の意向として時代仕上げを選択することもあったりして、新品であっても桐箪笥の時代仕上げの比率は年々高まっている状況にあるのが現状といえます。

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